housenka1923の日記

荒川が造られた頃のことにあった事件を60年ほどのちに、地域に住む方々が教えてくれたのが始まりでした。1923年9月1日の関東大震災が起きた直後、多くの朝鮮人を殺して、その河川敷に埋めたことを。遺骨の一つでも葬ってあげなければ浮かばれないと。

1924年発表 折口信夫の詩

とあるところでみつけた詩「砂けぶり」を紹介します。

折口信夫の事件を見た驚き 衝撃 怒り 悲しみが伝わってくる

朝鮮人になっちまいたい気分」って、

「人間でいるのが嫌になる時の気分」と通じるね

 

 

折口信夫「砂けぶり」

  1924年8月『日光』に掲載された折口信夫の詩

 

横浜から 歩いてきました。

つかれきったからです..。

そんなに 驚かないで ください。

朝鮮人になっちまいたい気がします。

 

井戸のなかへ

毒を入れてまはると言う人々..。

われわれを叱ってくださる。

神の つかはしめ だろう

 

おん身らは 誰を殺したと思ふ。

 

かの尊い 御名において..。

おそろしい 呪文だ。

万歳 ばんざあい

 

 

折口信夫

 1887年明治20年〜 1953年9月3日没

 大阪出身 民俗学者 国文学学者 詩人