housenka1923の日記

荒川が造られた頃のことにあった事件を60年ほどのちに、地域に住む方々が教えてくれたのが始まりでした。1923年9月1日の関東大震災が起きた直後、多くの朝鮮人を殺して、その河川敷に埋めたことを。遺骨の一つでも葬ってあげなければ浮かばれないと。

会報 新年号です

新年おめでとうございます

 

 昨年は、関東大震災100年のため、あわただしい毎日でした。追悼式は600人もの人が参加して盛り上がりました。「百年(ペンニョン)」の若者たちが、証言朗読などをやりました。また彼らは、「ほうせんかの家」の壁をペンキ塗し、虎などの絵を描きました。屋根のペンキ塗りをしてくれたキム・ヨンミョンさんは、錆を落とし汚れを落としてオレンジ色に塗りなおしました。

また、追悼碑前の土手下の空き地もみんなできれいに整備しました。

 今年も、毎週土曜日の午後一時から五時の間、「ほうせんかの家」は開いています。

そばに来られた時には気楽にお寄りください。

 朝鮮人虐殺事件については、殺された方々の名前など未だにわからないあことがたくさんあります。私たちは少しでも事実を明らかにすると共に、フィールドワークなどで、今わかっていることを伝えていきます。一緒にやりましょう。

                            落合 博男

2023年活動報告

会報2ページから5ページまでは、2023年の活動報告です。100年とあって、130件もの活躍の様子が、列挙されました。大学から、労働組合、私的集まり、個人、韓国から~様々に訪問を受けました。取材も日本各地の新聞社・雑誌社、韓国・フランス・・・。講演に出向いたところも様々ですが、大阪・水俣が遠かったです。皆様のおかげで、たくさんの方々に当会の思いや事件の情報をお届け出来ました。

 仔細は割愛します。

 

ペンニョンの活躍

12月10日に新宿の高麗博物館でペンニョンが行ったイベント「NOジェノサイドのッペンをつくって、かたろう!」について報告します! (報告 中井さつき)

▼イベントの様子

当日は17名の一般参加者と10名のペンニョンメンバーが参加しました。一般参加者の方はほとんどが30代以下で若い人が多かったです。班に分かれて、レクチャーとワッペン作りの2部構成でイベントを行いました。前半のレクチャータイムでは、私を含めた3人のメンバーが代表して作成した年表を元に1800年代~現在に至るまでの日本の植民地支配の歴史や戦後の在日朝鮮人が置かれてきた状況を振り返りました。

その後、3人で特に印象に残っている出来事について話しました。私は朝鮮戦争について感じた「日本の歴史の授業では、特需景気として朝鮮戦争で軍需需要が増えて経済成長して復興が進んだという文脈で習うが、韓国の歴史博物館に行って日本の加害責任について改めて考えたときに、とても一方的なものの見方であること。それまで何も違和感を持たなかったこと」を話しました。それから参加者のみなさんにレクチャーの内容を踏まえて「自分と植民地支配」について感じることを班の中で話してもらいました。

 

その後はワッペン作りです。材料はメンバーが家にあった布やフエルトや刺繡糸などを持ち寄りました。好きな形に布を切って、ボンドや糸でフェルトや布をつけていきます。

「NO WAR」や「NO 虐殺」など思い思いのメッセージを表現しました。ハングルで表現している人もいました。短い時間でしたが、思いが込められた素敵なワッペンが出来ました。

準備はとても大変でしたが、たくさんの方が来てくれたことで同じ問題意識を持つ人がこんなにいるんだ!と思えました。作業で手を動かしなら、来た人と話ができて嬉しかったです。またこのイベントがきっかけでペンニョンの活動に興味を持って下さる方もいました!

▼「NOジェノサイドのワッペンをつくって、かたろう!」に決まるまで

10月、イベントに向けて10名のペンニョンメンバーが集まりました。まずどういう企画にするか話し合うために、最初のミーティングをオンラインで行いました。何かを作りながら参加者と交流したい、という方向性は出たものの具体的なところまでは決まりませんでした。 一週間後のミーティングで企画が決まりました。ガザで虐殺が起こっている中で改めて私たちも植民地支配について考える必要があるのではないか、という意見が出て「NOジェノサイドのワッペンをつくって、かたろう!」になりました。植民地支配や植民地主義というと抽象的で歴史の文脈で語れることが多く、なかなか自分たちの生活に結び付かず、人と話す機会も少ないので来た人たちと一緒に考えたいという思いからでした。またワッペン作り以外の候補としては、ビーズアクセサリー作り、消しゴムはんこ作り、高麗博物館の収蔵品整理などがありました。誰でも簡単に作れるもの、気軽に身につけられるものという観点でワッペン作りに決まりました。

私たちが一方的に話して何かを教えるのではなく、双方向に交流してみんなで一緒に考えるのはとてもペンニョンらしいと思います。また家にあった材料を持ち寄って物を作るのも、種まきやペンキ塗りなど生活に近い活動をしているほうせんかの家があるからこそできた企画だと思います。

ペンニョン メンバーの自己紹介

             お二人の方から紹介がありました。ここで花を伏せます。

 

関東大震災時の朝鮮人虐殺については、昔、歴史の授業で習った記憶がある。しかしこの事件について深く考えることはなかった。そんな私が、100周年というこの歴史的な年に東京で留学を始めることになった。2023年は1年間様々な現場に足を運んだ。その過程で自然とほうせんかの存在を知り、荒川河川敷のフィールドワークにも何度か参加することができた。この事件と向き合うことは、「韓国で生まれ育った韓国人」という自分のマジョリティ性と向き合うことでもあった。9月2日の追悼式では、「百年」の証言朗読メンバーとして関わらせていただいた。偶然にも私が担当するようになったのは曹仁承さんの証言だった。日本に来てから、在日コリアンの方々にとってこの事件が持つ意味を知り、韓国でずっと暮してきた自分が勝手にこの事件を自分と繋げてしまうのは失礼ではないかと思った。しかし曹仁承さんの証言を読んでいく中で、関東大震災の当時、日本にいた朝鮮人の多くは、今の自分のようにまだ日本に来て間もない頃にこのような経験をしてしまったんだなと気づいた。そう思うと、当時の人々の状況や感情がより鮮明に想像できるようになった。あっという間に100年は終わってしまったが、101年目の今年は去年の出会いと経験をもとに自分なりの方法で関東大震災朝鮮人虐殺について伝えていきたいと思っている。韓国社会でもまだまだ知られていないことが多く、去年日本で学ばせていただいたことを韓国にいる人々にも広めていきたい。

 

 

とれたてクラブと申します。

普段はクィアフェミニズムについての漫画を描いており、2023年のミニ追悼碑づくりのワークショップをきっかけに百年を知りました。私は実家の家族が右翼だったこと、kpopが好きだったことから、家族の差別発言や、アイドルの兵役、日本語で歌を歌わせることなどに、恥ずかしさや悲しさを抱えていました。フェミニズムを通じてあらゆるルーツの友人が増え、植民地主義に対して行動したいと思うようになりました。2023年の10/7以降パレスチナへの占領を知り、9月2日に虐殺の証言朗読で「繰り返してはいけない暴力だ」と思っていた光景をSNSでリアルタイムで見て、自分が既に忘却により暴力を支えている構造の一員であることを自覚しました。百年での活動を通じ、微力ながら忘却へ抵抗できればと思っています。

 

今年も明治学院大学横浜キャンパスで話しました。西崎雅夫

学生からの感想は長いので、別途紹介します。

 

編集雑感  ミンジャ

 

  何とも、生涯忘れられない年明けになりました。

能登地震、羽田飛行機衝突事故、韓国大統領候補李在明氏テロ事件、そして、徐京植氏の突然の死・・・皆さんにとってもきっといろんなことがあったのでしょうか。

人は、悲しみや・怒り等を乗り越えながら生きるものなのだとしたり顔で過ごす日々です。 

 昨年末、荒川区でのイベントが「遠い道を歩き続ける」というタイトルでした。聖書からの言葉なのでしょうか? 101年目の始まりを心にとめていた矢先のこと、「私は100年という遠い道の最後を心置きなく行えたのか? 新しい100年の始まりをこれから進むのだな~心引き締めなければ!」と改めて思ったものです。この国に関東大震災の事件を認めさせるという遠い目標を歩き続けるんだな~と。この道は、歴史の正義を求める方たちとの出会いでもありました。進めば進むほど、仲間が沢山できて幸せだった。2024年の新たな出会いをもっと期待しながら歩みます。

 ということで、年始めのほうせんか企画は明るい気持ちを膨らませるためになんと、「明るく輝くランタンつくり」です。

1月30日(火)15時から

 500ml缶 や ジャム瓶などでのランタン

2月27日(火) 15時から

 ネパール式、紙で作るランタン

場所・両日ともに、ほうせんかの家。

参加費・お茶代含め500円

 講師は、当会報 164号にお婆さんの話「当時、恵比寿の自宅の町工場で働く朝鮮人の職工を家にかくまって助けた」を紹介してくれたエリコさんです。トッケビ プンムルの仲間で追悼式では、チャンゴを叩いています。

「作るだけで心がホコホコになります」

申し込み無しです。

 

  • 🦋 🦋 🦋先日の土曜日、家にほうせんかの花の絵を描いていたら、学校帰りの小学四年生二人が声かけてきたので、ちょうちょを描いてもらった。楽しそうだった。ほうせんかの花の絵、トラも増えています。

 

  • 🦋 🐅 🦋 🐯 🌺と楽しい壁に、道行く方々が喜んで見入っています。特に親子連れの会話が楽しいです。そして「あれ! これはなんだ」と、大人が碑に見入ります。                                いい場を作れたなあ~と、家に中で、(* ̄▽ ̄)フフフッ♪と聞いています。     まだ観てない方は見に来てくださいな~~~          ミンジャ

会報、呼んでくれてありがとう。

紙で読みたい方は申し込んでくださいね。