housenka1923の日記

荒川が造られた頃のことにあった事件を60年ほどのちに、地域に住む方々が教えてくれたのが始まりでした。1923年9月1日の関東大震災が起きた直後、多くの朝鮮人を殺して、その河川敷に埋めたことを。遺骨の一つでも葬ってあげなければ浮かばれないと。

会報184号 1月28日発行ーご挨拶&会からのお知らせ

2023年 新春のお祝いを申し上げます

 

 

コロナ禍での新年も、3年目となりました。みなさま、お変わりありませんか?

昨年もたくさんのご支援をいただき、ありがとうございました。八広の追悼碑も14年目を迎え、ますます訪れてくださる方も増え、ありがたいことです。

 

今年は関東大震災から100年目となりますが、昨年は近年のヘイトクライム憎悪犯罪)が裁かれた年でもありました。

2021年8月に起きた京都・ウトロ地区での放火事件等では、22歳の被告人が裁判で「韓国人に敵対感情があり、私のみならず彼らへの差別・偏見、ヘイトクライムに関する感情を抱いている人はいたるところにいる」と主張しました。が、京都地裁ヘイトクライムの認定はせず、4年の実刑判決をくだしました(NHK京都20220830)。

2022年3-5月に30歳の男が大阪・コリア国際学園へ侵入し火つけを行った事件等では、検察は「差別意識にもとづく犯行」と認定したものの、大阪地裁は「歪んだ正義感に基づく独善的な」個人的な犯行という認識にとどめ、懲役3年に5年の執行猶予をつけました。

ヘイトクライムとは、ある属性(ここでは、日本で暮らすコリアンルーツ)の人に対し、憎悪や偏見にもとづいて起こされる犯罪です。直接の被害者はいうまでもなく、同じ属性の人々すべてにその犯罪の対象となるような恐怖をあたえます。

日本ではヘイトスピーチヘイトクライムを許さない!という認識が弱いため、昨年9月にJR赤羽駅で「朝鮮人コロス会」の落書きを朝鮮高校の生徒が見つけたり、10月北朝鮮がミサイル発射すると、朝鮮学校の中学生に対し埼京線の車内で男が足を踏みながら、「日本にミサイルを飛ばす国が高校無償化とか言ってんじゃねーよ」等の暴言を吐くなど、関東でもヘイトスピーチヘイトクライムが多発しました。

https://www.buzzfeed.com/jp/kotahatachi/korean-school-hatecrime

 

多くの日本人にとっては、関東大震災時の朝鮮人虐殺事件は100年も前のことですが、コリアンルーツを持つ人々にとっては地続きの恐怖や不安をぬぐえないのが今の日本社会の現実です。

 

しかしこの流れを変えよう、止めようとする多くの方々の活躍を感じたのも昨年でした。

10月18日、外国人人権法連絡会は、法務省ヘイトクライム対策を求める要請行動等を行い、翌日参議院予算委員会では打越さく良議員が在日コリアンへの「ヘイトクライム」が続いていることに対し、岸田首相の意見を問いました。

岸田首相は「特定の民族や国籍の人々を排斥する趣旨の不当な差別的言動、まして、そのような動機で行われる暴力や犯罪、これはいかなる社会においても許されないと考えております」と言明しました。かさねて打越議員が、総理も現場に行って被害者の思いを聞き、被害者と共にあると表明していただけないかと問うと、国会で公的に約束したのです(https://gjhr.net/2022/10/28/103/)。

 また東京では、ご承知のように東京都人権プラザで企画展示していた飯山由貴さんらが10月28日記者会見で、「関東大震災時の朝鮮人等の虐殺事件を扱う現代アート作品への東京都人権部による検閲事件」について訴えました。東京都人権部職員がメールで「小池都知事朝鮮人追悼式典に今年も追悼文を送らなかったのに、朝鮮人虐殺を『事実』と発言する動画を使用する事に懸念がある」等をあげ上映を禁止したもので、現在もチェンジオルグで、ネット署名が続けられています。

https://www.tokyoartbeat.com/articles/-/iiyamayuki-tokyo-metropolitan-human-rights-plaza-news-2022-10

この件は、11月30日五十嵐えり都議会議員が総務委員会でとりあげ、東京都人権部長から「人権部といたしましては関東大震災時の朝鮮人殺傷事件につきまして、史実として教科書や中央防災会議の報告書にも掲載されていると認識している」と当たり前のことながら、大きな言質を引き出しています。

 他にもチェンジオルグでは、都知事に9月1日「ヘイトクライムの被害者への追悼文をだしてもらうことで、犯罪の抑止のために尽力してほしいと要求」する「TOKYO 0901 アクション」さんたちが、「2023年の『防災の日』に追悼文を出して #ヘイトクライムを抑止しよう」というネット署名を始めています。

 

 続々と若い方たち、議員さん、報道記者さんたちが、ヘイトクライム歴史修正主義を許さない新たなうねりを創りだしています。私たちも「百年(ペンニョン)」の皆さんと、

100周年の朝鮮人犠牲者追悼事業を良いものにしたいと思います。

本年も、どうぞよろしくお願いいたします。             (矢野)

 

ほうせんかの家より

毎週土曜日の午後1時から5時 開放しています。

会の紹介や資料の閲覧など出来ます。気楽に どうぞいらして下さい。

 その他、フィールドワークなど、案内も受けています。

お尋ねください。

 

 

プンムル(風物)へのお誘い   トッケビ プンムル(ミンジャ)

 追悼式でプンムル参加するようになったのは、1996年の9月からの事。

犠牲者へ故郷の祭りを手向けたいとの思いからでした。初めの頃は、楽しげでにぎやかなプンムルに違和感を持たれたものでした。叩く側も笑顔が出なくて戸惑ったのですが、「ハンプリ」という意味も加わり乗り越えました。「ハンプリ=恨を解く(心にうっ積した恨を解きほぐす)」という朝鮮固有の価値観があるのですが、「追悼式という場」を追悼だけで終わらせず、想いを解き放さなければ終えられない~~、参加者がその場を共にしながら、その先の社会への思いを馳せる場とするという事でしょうか。「繰り返さない」「だれをも差別することなく共に生きていく社会を作る」「何があっても元気に楽しく生きていくのだ」と! 

 それから26年。2022年には、40人程がプンムルに参加しました。韓国の田舎で村人たちが下手も上手も共に楽しむものですから、誰だって鐘太鼓を叩いて興に乗ったらいいのです。見る者も共に踊って心を解放できたらいいのです。

 前置きが長くなりました。この数年はいつも、追悼式と同じ場所で練習しています。

 先日「ここで叩くのが追悼になる」と言ったら、みんな「同じ思いだ」って (^^♪ 

 近頃「追悼式で叩きたいから参加したい」と若者の参加が増えました❣

あなたもご一緒しませんか?2月の練習12日(日)23日(木)14時から。以降未定。

楽器貸し出し有り。練習代無料。原則日曜日の午後。

問合せ・ミンジャ080.3522.1923留守電にメッセージを!折返します